記事: 【プロトタイプ】Narcissist

【プロトタイプ】Narcissist
過去を誇りに変え、表現者としての新しい自分へ
スタイルを魅せるエゴツール
"Narcissist"
12歳で世界大会決勝のステージ立ち、
ジュニアスピナーのメインキャラクターを務めるなど
幼少期からヨーヨーの世界で華々しく活躍してきた mowl Ambassador 田中 大輝は
表現者としてのあり方を模索するため長きにわたり競技シーンから離れ、
"自己表現"について向き合い続けてきました。
ファッションや音楽の世界に身を置き、
常に最先端のトレンドを追い続ける大輝が
2025年、新作モデルの開発をmowl®︎に打診。
個性全開の新作 "Narcissist"のプロトタイプが完成しました。
5月5日(月)より15個限定で発売開始致します。

Narcissist
Designed For : Daiki Tanaka (mowl Ambassador)
Diameter : 55 mm
Width : 49 mm
Weight : 66.8 grams
<開発の経緯>
2017年のSurveillanceの発売を皮切りに拡大を続けた
田中 大輝シグネチャーモデルの#mowlSシリーズは
mowl®︎プロダクトの中でも絶大な人気を博した代表プロダクトの1つでした。
2022年頃よりSurveillance派生機種として
マルチマテリアルモデルの開発がスタートしたものの
リムが割れるなどの問題をクリアできず開発は一時中断。
大輝本人も自身の"表現者"としての在り方に向き合う為、
新作の開発には長い時間を要しました。
3年越しに大輝とmowl®︎設計担当による打ち合わせを再開し、
新しく"Narcissist"という開発コードネームで開発に再着手。
競技プレイヤーではなく表現者として
このまま#mowlSシリーズとして拡大を続けていくよりも
Surveillanceの先をいく新たな"武器"を作りたいという
大輝の意見を尊重しました。
一方で開発・設計サイドとしては "田中 大輝"を構成している要素として
少なからずSurveillanceの影響が大きいことも明らかでした。
そのため、スペックや形状/性能的な面においては
大輝の意見を尊重した設計デザインを全面的に採用し、
全く新しいものとしてデザインされていますが、
古参のSurveillanceファンには、
"Narcissist"がSurveillanceの道のりの上にあることを
手に取っていただければご理解いただけるであろう
設計ロマンが詰まった1作となっております。
左:Surveillance (2nd)
中央:Surveillance MAX
右:Narcissist (Prototype)
<"Narcissist"の形状と性能について>
全体的なフォルムとしては
サーベイランスを踏襲していると言うよりは
大輝が表現するのに必要なフォルムを目指してデザインしています。
Surveillanceで特徴的だった切り返しの速さと
シャープな操作感は引き継いだまま、
直径を小さくしたことで機動力と投げ出しの良さが向上しています。
更に幅を49mmまで広げたことで
大輝の得意なホップ系/ホリゾンタル系/インフルエント系の
ダイナミックなトリックに適応しています。
Surveillanceと同じHプロファイルフォルムになっていますが、
形状に関してはSueveillanceから継承しているわけではなく
最終的なバランスを考えてHプロファイル形状に落ち着いています。
大輝の個性を活かせるギミックとして
本来であればサムグラインドスポットを削って
回転性能に当てこむのがセオリーですが
そこをあえて捨ててサムグラインドスポットを残すことで
トリックの象徴である個性を尊重しています。
実重量は66.8gで比較的重めのバランスになっていますが、
適切な素材の重量配置により軽快な操作感が生まれています。
<シリアルナンバーについて>
mowl®︎ Prototype製品にはシリアルナンバーの彫刻が施されてます。

<大輝からのコメント>
"Narcissist"の開発では、現代のトレンドに寄り添いつつも、
見た目、性能、共に大半の人からは癖と捉えられるような
個性の詰まったヨーヨーに仕上げることを目標としていました。
前作のSurveillanceにも相当満足していたが故に、
それとは違う、それよりもさらに良く、
現代のプレイヤーが当時よりも楽しめるヨーヨーを、
初めて"作品"になるよう制作に臨みました。
"Narcissist"という名前は、ヨーヨーでも音楽でも、
人前に立って自分の作品を披露することは、
ナルシストな部分があってこそ長期的に成り立つものだ
という意思の元に決定しました。
自分にとって長く触れ合ってきたヨーヨーに落とし込むことによって、
ありのままを曝け出して、本当は思ってるけど言えないことだったり、
劣等感を感じる部分に、周りの意見や視線を無視して自信を持つ、
という思いを込めています。
このヨーヨーを持って業界を超えた色んな現場に足を運び、
常に自分の関わってるシーンに刺激を与えて、
そこから自分自身も刺激を受けたい。
これまでにない、この先模倣されるようなヨーヨーの使い方を実践していきます
Daiki Tanaka -田中 大輝-
一目でわかるアイコニックなオリジナルトリックを武器に
華やかさと独特のフローを持ったアーティスティックなプレイヤー。
2017 Asia Pacific Yo-Yo Championship 6位、Japan National Yo-Yo Contest 7位。
同年発売されたシグネチャーモデルの"Surveillance"は
絶大な人気を博した歴史的mowl®︎プロダクトの1つ。
ヨーヨーで培った経験をバックボーンに現在はHIP HOPアーティストとしても活動中。