【新作モデル】Aerodynex / Aerodynex Ti

2023年8月、大阪で行われた世界大会にてその全てを出し切り、多くの観客の心に残るパフォーマンスを魅せた姿が記憶に新しい、mowl Ambassador 井谷 颯杜のシグネチャーモデル Aerodynex / Aerodynex Ti の発売をいよいよ11月25日(土)にmowl Online Storeそして翌日26日(日)に開催されるmowl Pop-Up Store @NESTからお取り扱いを開始致します。

・Aerodynex 開発について

 
<シグネチャーモデル開発に至るまで>

mowl Ambassador加入前の颯杜は、mowl モノメタル機種のNocturnalを愛用していましたが、Nocturnalの性能では颯杜が求めるフリースタイルは再現できませんでした。
 
競技ヨーヨーへの挑戦に伴い、2022年3月のSJ(九州地区大会)では使用機種をmowl バイメタル機種のSurveillance HPFに変更しましたが、こちらも最後の一伸びと幅が足りないことやストリングが噛んでしまうなど、颯杜のスタイルには合いませんでした。
  

しかしながら、颯杜のSJでの演技はしっかりとmowlプロデューサーの奥山に刺さり、『颯杜のMAXを見てみたい、応援したい、颯杜が全力を出せるヨーヨーを作り、大会への環境を整えたい。』と思わせることに成功しました。

その後2022年4月に東京でのPop Upを終えた奥山はその足で名古屋へ出向き、颯杜のシグネチャーモデル制作とAmbassador加入への前向きな意思を対面で示しました。颯杜はこの時の事をとても嬉しかったと語っています。

<1st プロトタイプ開発>

ノクターナルをベースに制作した最初のプロトタイプ(バイメタル)が届いたのは、2022年5月1日。KALON DESIGN STUDIOと共同開催したサブカルチャーイベントUNSEEN VILLAGE 当日のことでした。

ショーケース出演直前に奥山から『これでフリーやってみてよ!』と最初のプロトタイプを手渡され、初めて触ったプロトタイプで颯杜は見事そのステージを完璧にやりこなしました。

このショーケースを見て、"颯杜の正式加入はほぼ確定した"と奥山の意向が固まったことから、この日の颯杜のショーケースは後に『mowlの裏テスト』と仲間内で呼ばれるようになりました。颯杜の練習量が勝った瞬間でした。

<2nd プロトタイプ開発>

初作のプロトタイプはブレの問題と耐久性が悪く、工場からも大量にB品が発生する覚悟をしてほしいと伝えられ、生産上の問題も抱えていました。

その為、それらの問題を解決すべく作られたのがバイメタルの2ndプロトタイプ。

1st プロトタイプよりも性能が改善されたものの、まだまだ耐久性も回転力も足りませんでした。

<競技用3rd プロトタイプ とモノメタルプロトタイプ開発>

2022年8月、性能改善に行き詰まった開発チームの打ち合わせでは、アウターリムやミットシップへの変更が検討されていましたが解決案が見つからず、奥山がTISSを提案したものの設計担当と颯杜が反対するなどなかなか方向性は定まりませんでした。

最終的に、一度チタンでプロトタイプを制作することで意見が一致。この3rdプロトタイプが製品版 Aerodynex Tiの大枠の形状を定めました。

チタンでの進捗が決まり、颯杜のスタイルに合った"戦闘能力の高い"機体の開発を進める一方で、颯杜は同時に奥山に『"シグネチャーモデル"は自分にとって憧れの人が使っているヨーヨーだった。自分のシグネチャーモデルも多くの人に使ってもらうために、比較的買いやすい安価なモデルも作りたい。』と提案し続けていました。

世界大会へ向けて"戦える機体"の制作を最優先していたmowl開発チームは、チタンでの方向性を定めた後、颯杜の意向を尊重し、これとほぼ同時期に最低限の大会スペックを備えながらも気楽に遊べるモノメタル版 Aerodynexの開発をスタートしました。

そうしてチタンへ変更した大会用の3rdプロトタイプ(チタン)が届きましたが、ブレが酷く商品化は難航を示していました。

一方で、一緒に届いたモノメタルの1stプロトタイプは製品としても申し分ない性能でした。

回転力と耐久性の向上を図り少し幅を狭くしたモノメタルの2ndプロトタイプも制作しましたが、現物の幅が想像以上に狭く耐久性も回転力も変わらなかった為、1stプロトタイプを製品化に採用することで決定しました。

<競技用4thプロトタイプ開発>

ブレ改善の修正を加えた4thプロトタイプ(チタン)が届くもブレは改善されず、更に生産上の問題で工場の稼働がストップ。世界大会を目前にシグネチャーモデル完成に暗雲が立ち込めていました。

そんな中、『このままでは世界大会に間に合わない!』と立ち上がった奥山は急遽中国へ出向き工場と直接面談。なんとか工場の稼働が再開し、5thプロトタイプの制作に入りました。

 <製品版プロトタイプの完成>

2023年7月(世界大会3週間前)、稼働が再開した工場から5thプロトタイプ(チタン)が到着。ブレが改善された良い機体に仕上がっていました。

世界大会3週間前にようやく完成したシグネチャーモデルを手にした颯杜は、『使い心地が良くて感動した、フリーの成功率が格段に上がった』と話しています。

そうしてようやく製品版が完成。颯杜の世界大会出場を応援し盛り上げる為、超特急で発注と発売準備を行い、世界大会決勝当日の朝ギリギリまでスタッフ・アンバサダーが協力し、颯杜の為に発売準備を整えました。

裏を返せば2023年のJNまで、もっと言えば本番3週間前まで、ブレブレのプロトタイプで颯杜は完成度の高いフリーを私たちに魅せ続けてきました。

それでも機体のコンディションに言い訳することなく挑戦を続け、完成したシグネチャーモデルを手にした世界大会本番の颯杜は、まるで足枷が外れた鳥のように自由に決勝のステージを舞い、難易度の高い大技を自らのシグネチャーモデルで次々と決めていきました。

競技ヨーヨーに誠実に向き合った颯杜と、それを支えるmowlチームの熱意が完成させた"mowlの戦闘機" Aerodynexは、2023年8月のWYYCにて先行販売を開始し完売、いよいよ12月2日(土)より一般販売を開始致します。

 

<Aerodynex (Mono-Metal) アートワークについて>

以下、アートワークを担当したKALON DESIGN STUDIOよりコメントを頂いております。
 

"先ずは颯杜、シグネチャーモデル発売おめでとうございます。長い時間をかけて制作してきた作品がようやく日の目を浴びると思うと、とてもワクワクしています。

Aerodynexは、颯杜自身の競技に挑む姿や、奥山さんがハヤトのために尽力する姿を見ていて『いい作品を早く作ってあげたい!』という思いが一際強いプロジェクトでした。

結果として時間はかかりましたが、最高の作品が仕上がったことをとても嬉しく思っています。

<制作の経緯>

颯杜が使用していたモノメタルヨーヨー mowl Nocturnalを継承したアートワークで進捗することは割と早い段階で決まっていました。

同じモノメタルの中でNocturnalとの差別化を図るために颯杜にヒアリングを行う中で、『Nocturnalって夜行性って意味だと思うんですけど… 僕めっちゃ朝型なんですよね…』と言われたのがやけに刺さり、Aerodynexのロゴは太陽メインのロゴで進捗することを決定、颯杜のパワフルで攻めたスタイルを力強い表情の太陽で描きました。

Aerodynexはフェイス面にアクセル突起部分があり、この部分にアートワークを大きく左右されるいわゆる”デザイナー泣かせ”プロダクト。今回もかなり微修正を行いました。太陽の鼻の部分に中心を合わせ、左側が小さな月の形になっています。これは、Nocturnalの面影を残すためです。

外周は太陽の表面に発生するプロミネンスをイメージして制作しました。颯杜にふさわしい力強い作品が完成しました。

<Aerodynex (Mono-Metal) カラーについて>


Aerodynex -Dark Green

mowlコーポレートカラーのDark GreenをAerodynexの1stロットに採用。深みのあるグリーンにインパクト十分のアートワークが映える一色。


Aerodynex -Maroon

太陽の赤黒さに渋みを漂わせるMaroonは見ているだけで燃え上がるようなアツい一作に仕上がりました。

 


Aerodynex -Hayato Fade (Navy / Gray)

深く青い宇宙背景に薄く輝く銀色の星の海。太陽をモチーフにしたアートワークの背景に広い宇宙を感じるような颯杜のシグネチャーカラーをその手に。

Aerodynex - エアロディネックス -
Diameter(直径): 55.9 mm
Width(横幅): 47.2 mm
Weight(重量): 65.7 grams

・Aerodynex Ti

  

Aerodynex Ti - Raw

WYYC2023にて先行販売を行ったAerodynex Tiの一般販売を開始致します。

独自の技術でリム内側に2色のカラーレーザーロゴを刻印し、ビジュアル的にも先進的な技術を用いたAerodynex Ti が完成しました。

大会シーンで戦える"mowl Ambassadorの戦闘機" 颯杜が実際に大会でも使用しており、操作性が高く安定感のある機体に仕上がっております。

Aerodynex Ti に関する詳しい情報はこちらからご覧頂けます。

Aerodynex Ti
Diameter(直径): 55 mm
Width(横幅): 46 mm
Weight(重量): 65.2 grams

・井谷 颯杜について


Hayato Itani - 井谷 颯杜 -

生年月日:2003/6/2
出身地: 静岡県浜松市出身 名古屋育ち
Play Style: 1A - Single Hand -

2016年 ハイパーヨーヨーをきっかけにヨーヨーをはじめ、当時よく遊びに行っていた名古屋のヨーヨーショップ NESTで初めて生の競技ヨーヨーを見て感銘を受ける。

2017年 CJ(中部地区大会)のビギナー部門で優勝、その時の感覚が忘れられず競技ヨーヨーの世界に深くのめり込んでいく。

2018月 冬にNESTで開催されたmowl Pop Up Storeでmowlの存在を知る。その時に行われていた1分フリーコンテストの景品でmowl Mを手に入れ、それ以降 Mを使い始める。

それからMを使用してSNS投稿などを精力的に続けた結果、同年のJN(全国大会)にてmowlプロデューサー奥山氏に突然『今日から君がmowl見習いだ!』という言葉と共にサーベイランスをプレゼントされる。

それから2022年まで4年に渡り奥山氏のサポートを受け、2022年SJ(九州地区大会)で3位入賞、同年のJN(全国大会)準決勝1位通過を経て、2022年6月にmowl Ambassadorに正式加入。

2023年 JN準決勝1位通過、世界大会は激戦の1A部門において決勝12位の結果を残し、現在は2024年の世界大会を見据えた準備と、"カッコいいヨーヨー"を普及するための練習会やイベントの開催、自身のブログの配信など積極的に活動を行っている。

Twitter : @mowlhayato
Instagram : @hayatoinati

・発売情報につきまして


mowl Pop-Up Store

11月26日(日)に開催のmowl Pop-Up Store at NESTのイベント情報につきましては
こちら

mowl Online Store

 

mowl Online Store: 11月25日(土) 20時頃から販売

mowl Partner Store: 12月2日(土) 20時以降に販売
https://store.mowl.jp/collections/new-release


日本国外のパートナーストアの発売日は遅れる場合が御座います。
詳しい各パートナーストアの発売日につきましては各パートナーストアにお問い合わせください。

在庫は十分用意しておりますが昨今のヨーヨーブームで在庫が足りなくなる場合も御座いますので、発売時に個数制限を設けさせていただきます。

 

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